7's Essay

独り言だけど誰かに読まれたい散文と短歌。

めぇめぇと羊の真似をしてみれば泣いているのだ悲しみなのだ

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(このブログは4月15日に書いていたものです)

 

長女が小学校に入学して一週間、いろいろありました。ありすぎて、これは長女が発達障害ゆえに起きていることなのか、それとも普通こんなものなのか、という判断ができない。卓袱台ひっくり返したい勢いでわからない。

 

一番こたえたのが「集団登校の歩く速度が遅い」こと。

本人一人の問題ではなく、面倒を見てくれている班長さん(めっちゃ面倒見が良い6年生がいてくれたことは運が良かったとしかいいようがない)、一緒に集団登校をする子どもたちの迷惑になっていた。学校に着く時間が遅すぎて、お子さんによっては学校に入った途端走らないと間に合わないという状況になっていたと。

偶然、本当に偶然、幼稚園が一緒だった長女のひとつ上のお子さんとお母さんが同じ集団登校のグループにいらっしゃって、状況を教えてくれた。いろいろ検討して、集合時間を5分早くしてくれた。長女と私はそれより5分早く集合場所に着くよう家を出ている。少し待つ時間が発生するが、集合場所まで長女の足だと5分かかるのだ。集合場所で少し休憩してから歩き出さないと、すぐに疲れて、足取りが余計重くなってしまう。本人も、登校だけはきつい、と話している。

 

・ランドセルの存在(重さよりも大きさかな。バランスつらそう)

・無言でひたすら歩くことが長女にとって楽しくない(→よそ見をする)

この2つが主な原因な気はする。

 

今は、長女の要望で半分ぐらいの距離まで集団登校の後ろに着いて歩いている。すごくきつい。長女の足取りがすごく遅いので、それに合わせて歩くのが大人のわたしでもきつい。

同じ一年生でもさくさく歩いている子もいるので、もう本当に体力とか慣れの問題な気もするけれど、どうなんだろう。

ただ、長女は今精一杯がんばっている。別に怠けているわけではない。でも現状より早く歩くのは難しい。それは長女が悪いわけではない。でもだからといって他の子が悪いわけではないというか、他の子も長女は一年生だからと一緒にゆっくり歩いてくれている。班長さんは後ろを振り向きながら歩いてくれているし、横断歩道は必ず一緒に前に出てくれている(どころか、赤信号でふらつく長女のランドセルまで掴んでくれている)。

感謝はすれど、謝るのはどうかと思い、謝らないではいる。謝ったら長女が悪いことをしているみたいになってしまう。何も悪くないのに。親としてどういう態度で接すればいいのか日々頭を悩ませているけれど、でも、これが当然と思うのはなんか違う。

正直班長さんが一番つらいのではないかと心配している。小学校6年生はまだ子どもだ。もちろん下級生の面倒を見ることも、彼らが成長していくうえで大切なこと。けれど過ぎる負担は良くないと思う。

長女の体力が自然と上がること、そしてランドセルになれるのを、とにかく待つしかない。

 

長女が上級生になったとき、自分が今してもらっていることを下の子たちに返してくれることを願うし、わたしも同じ保護者さんに情報共有してあげられればと思う。

自分たちがもらったものを、もらった人には返せない。ほかの人にあげていくしかできない。そうやって、ひとがやさしくなることを願うしかない。

 

今ここでもらったギフトいつの日か戦火で焼けた地の花になれ